ポルシェは、Goodwood Festival の30周年を記念して、唯一の傑作、ビジョン357スピードスターを発表した。
このルーフレスバージョンのヴィジョン357は、レトロな魅力でノスタルジックな記憶を呼び起こし、円形のヘッドライトデザインやボディワーク上の派手なナンバー75など、ポルシェの輝かしい過去の要素を取り入れている。
過去へのオマージュとは裏腹に、2つの電気モーターは1,000馬力以上を発揮し、ポルシェの未来がスピードと革新にフォーカスし続けていることを示している。
ポルシェは、Goodwood Festival of Speed の30周年を記念して、2023年1月末に発表されたVision 357から派生した新しいコンセプトカーVision 357 Speedsterを発表した。このコンセプトカーはワンオフモデルであり、市販モデルは登場しない。
デザイン面では、ヴィジョン357スピードスターは、ルーフがないことやその他のディテールを除けば、ヴィジョン357コンセプトとよく似ている。クーペに比べ、スピードスターはフロントガラスが低く、よりエレガントに見える。
そのデザインにおいて、ポルシェは往年のポルシェ356からインスピレーションを得ている。例えば、ヘッドライトの円形デザインは、過去のモデルへの明確なオマージュである。ボディワークには、Marble Grey とGrivelo Grey Metallic のカラーが採用され、ディテールにはMiami Blue が使用された。このカラーリングは、2023年に迎えるポルシェの75年の歴史を彷彿とさせる「75」の数字も特徴的である。
このコンセプトは、20インチのマグネシウムホイールも誇る。ホイールのデザインは、過去の356 Aおよび356 Bモデルからヒントを得たという。エアロダイナミクスを向上させるため、ミラーの代わりにカメラが使用された。シートは1つだけで、インテリアはドライバーのためのもの。
メカニックについて言えば、ポルシェはこのコンセプトが718 GT4 e-Performanceをベースにしているとしか明言していない(ヴィジョン357は吸熱式だった)。つまり、ヴィジョン357スピードスターには、合計800kW(1088ps)を発揮する電気モーターが2基搭載されているということだ。